
職務経歴書の効果的な書き方がわからない。どうすればいいだろう?
こうのようなことで悩んでませんか?
職務経歴書の作成は求職者にとって最初の難関になります。
同時にライバルとの差がはっきりとでるところでもあります。
職務経歴書でつまずけば「お祈り」されるだけです。
突破すれば「面接」という最終ステージに進めます。
本記事では書類選考を突破するための職務経歴書の書き方を解説します。
- 職務経歴書作成の下準備
- 職務経歴書の作成手順
- 職務経歴書作成の注意点

この記事はキャリアカウンセラー有資格者の私が書いてます。自身の4度の転職経験も踏まえ30代後半から40代を中心に転職支援をしており、40代の方でも正社員として採用されている実績があります
▼履歴書の書き方について知りたい人はこちらを参考にしてください。
>>【40代履歴書】応募書類で落ちないためのポイントを解説【読むだけで効果あり】
職務経歴書は業務経験やスキル・知識など、仕事を通じて培ったことを具体的に企業側に伝えるための書類です。自分がいかに企業側が必要としている人材かをアピールするために作成します。
職務経歴書作成の下準備

やみくもに職務経歴書を作成してもうまくいきません。大事なのはキャリアを整理してわかりやすく伝えることです。まずは下準備をしてください。
いくら実績をアピールしても企業側が求めていないことを書き連ねていては「的外れ」になってしまいます。
当然応募する企業によって内容は変化します。
職歴書の会社名だけ書き換えて使いまわすのは絶対にやめましょう。
今までのキャリアを振り返る
- どんな企業で、どんな職種で働いたか
- どんな立場で、どんな経験をしたか
- どんな状況で、どんな工夫をしたか
- どのくらいの期間で、どんな結果を出したか
このような視点で振り返ると整理しやすいと思います。
自分自身でも気付かなかったことも出てくるかもしれません。
職務経歴書の意義
職務経歴書は単に職歴の羅列のみではいけません。
その経歴にどんな意味を持たせるかが重要です。
「このような理由で私は貴社で活躍できる」という根拠を示さなければなりません。
採用担当者が具体的にイメージできるように作成するのが重要です。
企業側が求めるスキル・人物像を把握する
企業側が求めている人物であることをアピールしなければならないので、まずは企業が求める人物をできるだけ詳細に把握する必要があります。
スキルや経験などある程度数字で表すことができるのもあるでしょうし、コミュニケーション能力やリーダシップなど少し漠然としたものもあると思います。
募集要項やコーポレートサイトなどをくまなくチェックし、何度も繰り返し出てくるワードは重要だと考えていいでしょう。
企業側が求める人材とマッチするスキルや経験を中心にまとめる
自身の立場によっても求められるものは違ってきます。
例えば正社員と派遣社員などでは立場も要求も違ってきます。
企業の求める人材と自身の経験を紐づけ、活躍できるイメージをもってもらいます。
職務経歴書の作成手順

下準備が終わったら作成にとりかかります。
40代などは転職回数が多い場合があるので複数枚になることもありますが、多くても3枚までにした方がいいでしょう。
大事なのは初見で興味をもってもらえるようにわかりやすく作成することです。
わかりやすい職務経歴の書き方(基本フォーマット)
職務経歴の部分は基本フォーマットに沿って書くのが一般的です。
採用担当者も慣れているので読みやすいでしょう。
まず最初にフォーマットを決めます。
基本的な3つのフォーマットを解説します。
- 編年体式・・・過去から職歴を書く
- 逆編年体式・・逆に直近から書く
- キャリア式・・職務内容ごとに書く
どれがいいかは人によって違ってきます。
自分に合った書き方を選んでください。
1.編年体式
時系列に沿って過去から職務経歴を書いていく最も一般的な方法です。
転職回数が少なめの人に向いています。
長年同じ会社で勤務していたとすれば、その成長過程がわかりやすいからです。
2.逆編年体式
編年体式とは逆に直近の経歴から書いていく方法です。直近の経験をアピールしたいという人に向いています。新しい経歴ほど上にくるので、読み手側が認識しやすくなります。
3.キャリア式
時系列にこだわらず、職務内容単位で経歴をまとめていく方法です。
専門性をアピールしたい人に向いています。
少し上級者向けになりますので自信のない人は避けた方が無難です。

どれがいいかわからない場合は、転職回数が少なければ1.編年体式、それ以外は2.逆編年体式がいいでしょう
職務経歴書全体のレイアウト
次に全体のレイアウトを決めます。
書く手順は次の通り。
- タイトルと日付、名前
- 職務経歴の概要
- 職務経歴
- 取得資格
- 自己PR
- その他補足
①職務経歴書
2022年○月○日
姓名
②職務経歴の概要
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
③職務経歴
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
④取得資格
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
⑤自己PR
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
⑥【その他補足】
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
①タイトルと日付
これはそのまま一番上に「職務経歴書」と大きめに書き、右側に日付と名前を書きます。
②職務経歴の概要
これまでの経歴を簡単に文章でまとめます。
5~10行以内くらいに収めます。
長すぎるのもよくありません。
③職務経歴
職務経歴書は当然ここがメインになります。
先ほど決めた3つのフォーマットのどれかに従って書いていきます。
④取得資格
取得した資格や特筆するスキルがあれば記入します。勉強中であればそれも記入して大丈夫です。
⑤自己PR
ここもメインとなるところです。
「これだけの経験やスキルがあるから私は貴社で活躍できる」ということを書く必要があります。
単に「がんばります」ではなく、「必ず貢献できる」ことをアピールしなければなりません。
▼自己PRの詳しい内容は以下の記事で解説してあります。
>> 転職の自己PRはわかりやすさが9割【PERP法で型にはめればOK】
⑥その他補足
企業側が求めているスキルとは直接関係ないのであえて書かなかったことなど、何かあれば記入してください。
また、前職を短期離職した場合など必要応じて退職理由を書く場合もあります。
退職理由については後述してあります。
手順に従って書く
レイアウトの手順1~6に従って記入していきます。
3.職務経歴に関しては選んだ基本フォーマットに従い記入します。
下準備でまとめた自分のキャリアを基に書いていきます。
特に企業側が知りたいと思うところは詳しく書いた方がいいでしょう。

職務経歴書は手順に従えばわかりやすく作成できます
職務経歴書作成の注意点

応募書類は採用担当者が隅々まで読んでいるとは限りません。ななめ読みやポイントとなるところだけを読んでいる可能性もあります
かといって細部に気を使わなくていいと言っているわけではありません。
むしろ細部にこだわって作成するべきでしょう。
というのもどこを重要視するかはその会社や担当者によって違ってきます。
手を抜いたところほど目に付きやすいとも言えます。
採用担当者は職務経歴書のどこを見ているか
採用担当者は職務経歴書から会社が求める人物に近いかどうか、実際に会って話をしてみたいかを考え選考します。
実際には書類を作成するわけですから、スキルや経験だけでなく応募者の表現力、熱意、仕事への取り組み方なども当然相手に伝わることになり、差が付くところでもあります。
採用担当者によって見る時間、ポイントなど様々でしょう。
誰が見ても分かるように細部までこだわり意欲を伝えることも重要です。
誤字脱字などのイージーミスがあれば「その程度の応募者」と思われてしまい面接に進むことは難しくなります。
今後の人生を左右する重要なイベントであることを忘れないでください。
退職理由は記入する必要があるか?
履歴書の場合、退職理由は「一身上の都合により退職」と書きますが、職務経歴書の場合必ずしも書く必要はありません。
ただ、転職回数が多い、直近で短期の離職がある場合は記入した方がいい場合があります。
転職回数過多や短期離職はネガティブなイメージを持たれてしまうことがどうしてもあります。
面接で説明できればいいですが、その前に落とされてしまう可能性が高いです。
その様な場合はこちらから先手を打つ必要があります。
弱点ははじめにさらしてしまうというやり方です。
弱点ははじめにさらしてしまうという方法
「面接でこれだけは聞かれたくない」という事に限って質問をされるという事はよくあることです。
自分が弱点だと思うところは、採用担当者も当然目が行きます。
弱点をつつかれてうまく答えられないと、弱点を弱点と認めてしまう事になります。
下手に隠したりごまかしたりするのは得策ではありません。
事実は変えようがないので解釈を変えるという発想が必要です。
弱点をさらしてもマイナスにならない方法
事実は変えようがないならばその結果何を得たかが重要です。
物事には光と影があるように、過去の経験も光の部分を探します。
転職回数が多い場合のリライト例
自分のやりたいことがわからず様々な職を転々としてしまいました。今はようやく自分のやりたいことに巡り合えたと思います。
介護などにより満足のいくキャリアが形成できない時期があり、結果として多くの企業を渡り歩くことになりました。ただその中で多くの経験と学びを得ました。短期間でその会社の社風や業務の進め方を把握し、どうすれば一日も早く戦力として貢献できるかを常に考えながら業務にあたりました。その結果どのような状況でも即戦力として役割を果たせると自負しております。
企業が求める人物像によって内容は変える必要がありますが、このように解釈を変えれば印象はずいぶん違います。
転んでもただでは起きないという印象を与えることができます

弱点を弱点と決めつけては損をします。弱みも角度を変えれば強みになる場合もあります
まとめ

採用担当者は多くの職務経歴書を見ているので、初見で「あり」か「なし」かをある程度判断できてしまいます。
それくらい応募者によって差が付きやすいところでもあります。
それは必ずしも能力の優劣だけではありません。
自分の経験を理解し、どう役立つかを相手に伝えられるかどうかです。
過去の経験に無駄なものなど一つもありません。
※自信のない方は転職エージェントに無料で添削してもらう方法もありです。
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