
上司とそりがあわず辛い、がまんするのも疲れた…
会社において上司との関係で問題を抱えている場合、「そりが合わない」「自分だけが叱責を受ける」など相性が悪く悩んでいる方もいると思います。
巷には多くの関係改善に関する方法論があふれていますが、恐らく効果は薄いと思います。
なぜならほとんどの人がそれらを実践しようとすら思わないからです。
実践しないのですから効果があるはずがありません。
要するに「どうすればうまくいくか」というスタートライン自体に立てないのです。
ではなぜスタートラインに立てないのか?
この記事では改善できない理由と効果的な対策を記事にしたので最後までご覧ください。
- 上司との関係改善をできない訳
- 関係改善の効果的な対策

この記事はキャリアカウンセラー有資格者の私が書いてます。自身の4度の転職経験も踏まえ30代後半から40代を中心に転職支援をしており、40代の方でも正社員として採用されている実績があります
上司との関係改善をできない訳

- 自分の感情には逆らえない
- 会社員だからこそ改善ができないわけ
自分の感情には逆らえない
人の行動は感情によって左右されます。
どんなに合理的な対策があったとしても感情がついてこないと行動には移せないのです。
つまり何か引っかかりがあるとそれが解消しない限りは先に進めないということです。
ここでの引っかかりは、仮に上司との関係が悪い場合「悪いのは上司だ」という気持ちがあると「なぜ自分が改善しなければならないのか?」という引っかかりが出てきます。
この「引っかかり」が合理的な判断を妨げてしまいます。
自分の感情を把握する
- 上司が悪い
- 自分が不甲斐ない
例えば上司との関係がうまくいかない場合、まず「上司が悪い」という感情が表に出ることが多いと思います。
ただ同時に「自分が不甲斐ない」という感情も潜在的には存在します。
様々な考えが交錯する中、ほとんどの場合結局「あの上司のせいで自分は力を発揮できない」と考えてしまうことが多いのではないでしょうか。
最終的に「上司が悪いのだから自分が努力する必要はない」という結論に達してしまうという構図です。
会社員だからこそ改善が難しいわけ
感情を抜きにして損得勘定で考えれば改善をした方が得なのはわかると思います。
ただうまくいかないのにはもう一つ理由があります。それは会社員特有の事情からです。
もし会社員ではなくフリーランスだったら
もし自分が会社員ではなくフリーランスなどの個人事業主だったらと仮定してください。
会社員と個人事業主の大きな違いは安定した収入が「ある」か「ない」かです。
個人事業主になれば嫌な人を避けようと思えばできます。気に入らない人とは取引しなければいいだけです。
ただ、その分収入が減るわけです。ほとんどの場合嫌な人を全て避けていたらまともな収入を得るのは難しいでしょう。
よって個人事業主の場合、よほどの人じゃない限り「嫌な人は避けよう」という選択肢はそもそもないわけです。
関係性が築けなければ取引をしてもらえません。そうなれば当然収入も得られませんから。
会社員の場合
では会社員の場合はどうか?
仮に上司との関係性が悪くても毎月給料はもらえるわけです。給料が保証される以上「上司が悪い」のに無理をしてまで自分が関係改善をしようとは思わないわけです。
自分が我慢さえすれば給料はもらい続けられるわけですから。
そうなると「嫌な上司に耐える自分」という構図ができあがるので「自分は十分努力している」と思ってしまうのです。
ここまでの話しをまとめると
上司との関係が改善できない理由
- 上司が悪いのになぜ自分が努力するのかという疑問
- 関係が悪くても会社員は給料がもらえるという事実
- 我慢をすることで自分は努力をしているという思い
このような考えが複雑に絡み「どうすればうまくいくか」というスタートラインへ立つことを妨げてしまっているのです。
関係改善の効果的な対策

まずは「どうすればうまくいくか」というスタートラインに立つことが必要です。前述した通り妨げるものが多く、簡単にうまくいけません。
人は必要に迫られなければ行動しません。
- 自分の本来の目的を考える
- 相手の関心事に関心を寄せる
自分の本来の目的を考える
ここで改めて自分の本来の目的を考えてみます。
「お金を稼ぎたい」「出世したい」など様々な目的があると思いますが、極端にざっくりいうと、要は「幸せになりたい」ということではないでしょうか。
では自分にとっての幸せとは何でしょうか?
ここでは仕事においての幸せについて考えてみます。
これも人それぞれでしょうが、これもざっくりいうと要は「必要とされる人材になる」「自分の功績が認められる」ということではないでしょうか?
なぜなら「必要とされたい」という気持ちは人の根源的な欲求だからです。必要な存在と認識されることで人は自尊心を満たすことができます。
そうなると自分の近くにいて影響力があるであろう上司に「必要な存在と認めらること」が自尊心を満たす一番の近道になります。
人は「必要とされる」ことで自尊心を満たし、「貢献している」という実感を得ることができます。これこそが仕事をする上での最大の喜びでありモチベーションとなります。
上記のようなことを踏まえて「どうすればうまくいくか」を改めて考えてみます。
相手の関心事に関心を寄せる
ここで初めて「どうすればうまくいくか」を考えます。
結論から言えば「相手を尊敬すること」です。
尊敬?嫌いな相手を尊敬なんて…と思うでしょう。
しかしここでの尊敬とは、
「相手の関心事に関心を寄せる」ことです。
相手が関心を持っていることに関心を寄せることはそこまでは難しくないはずです。複数のことに興味があるとしたら、そのどれかに興味を示すのであればできなくはないでしょう。
例えば上司が野球に興味があれば、自分も野球に興味を示してみるといった具合です。
これだけを聞いてもピンと来ないかもしれませんが、これらは心理学に裏打ちされた理論です。
何も上司だけでなく、友人や子供などあらゆる人間関係に有効ですので覚えておいて損はないでしょう。
まとめ

人の心理は複雑で自分で自分がわからないということもよくあることです。
そのような時は第三者に話を聞いてもらうのも手です。話すことで自分の心が整理できることもあります。
- 人は感情が伴わなければ行動できない
- 会社員は安定しているがゆえに行動できない
- 自分の本来の目的を改めて考えてみる
- 相手の関心事に関心を寄せる
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