
ものづくりに興味があって製造業に転職したいけど、40代では無理かな?
このような疑問はありませんか?
40代で工場勤務を希望している方、もしくは興味のある方もいると思います。
実のところ、転職はできるか?未経験ではどうか?女性の場合は?雇用形態は?などといった疑問をお持ちの方もいると思います。
私は6年間大手食品工場に勤務した経験があり 実体験を基にこの記事を書いています。
- 工場の雇用形態・年収
- 工場の仕事内容
- 工場に関する疑問
- 未経験で工場の仕事に応募する方法
- 工場の仕事が務まるか?不安な方へ

この記事はキャリアカウンセラー有資格者の私が書いてます。自身の4度の転職経験も踏まえ30代後半から40代を中心に転職支援をしており、40代の方でも正社員として採用されている実績があります
本記事では未経験の人の為に製造業、工場勤務とはどんなものなのか?自分にもできそうか?また興味はあるがどうすれば入社できるか?などがわかります。
工場の雇用形態・年収

未経験の場合、特別な技能や資格の有無で変わってきます。
特に何もない場合は派遣や契約社員で入社し、その後に正社員を目指すという手もあります。
私自身も未経験で契約社員として入社し、後に正社員に昇格しました。
※未経験での応募方法は後述してあります
正社員で入社する
製造業は経験や技術がものを言うので40代で未経験の場合、正社員で入社するのは難易度が上がります。
経験者なら過去の経験を活かすことができれば正社員の可能性もあります。
派遣社員・契約社員で入社する
現実的には派遣社員や契約社員で入社する方が可能性は高いと思います。
最終的に正社員を希望する人でも入り口はこちらの方がより現実的です。
私が以前勤務していた工場では30代以降の派遣社員や契約社員の中途入社が多く、早ければ数年で正社員に昇格してます。

入社時は正社員にこだわると難易度が上がります、入社後に正社員を目指す方が選択肢は広がります
工場勤務の年収は?
これは企業により様々ですが私の実体験を書きます。大手であればそれほど変わらないと思いますので参考にしてください。
工場は残業手当が大きく跳ねることもあるので振れ幅は大きいです。
以下は私が過去に所属していた某大手企業の年収です。
派遣社員・契約社員の年収
40歳前後の年収と考えてください
ただし年齢によって多少変わるのでおおよその目安として考えてください
正社員の年収
これは40歳前後で役職なしの年収と考えてください。
正社員の場合は残業手当が増えるので、残業や休日出勤が多い年は年間で100万円前後付くこともありました。
工場の仕事内容は?
基本的には作業着を着用します。
食品工場では帽子やマスクも必須です。
ライン作業員
ラインの一工程を担当し生産をします。
機械やPCの操作、原材料や備品の補充、定期的な点検や検品、清掃や機械のメンテナンス作業などを行います。
基本的にはその工場にしかない特殊な設備なのでライン作業員は未経験でも問題がないことが多いと思います。
力仕事が必要ない工程であれば女性でも担当しています。
ライン作業員以外
電機関連や機械関連はある程度の知識や経験がいるので、資格なしの未経験者は難易度が上がります。
その他、品質管理、生産管理、商品開発などもある工場もありますが、同様に何らかの経験者でないと難しいと思います。
製造業の今後は?

コロナ禍で製造業は大丈夫?将来的にどうなるのでしょうか?
コロナ禍で需要があるのか不安もあると思いますが、一部の分野では慢性的な人手不足でが続いています。
パーソル研究所の「労働市場未来推計2030」では2030年には製造業において38万人の人手不足になるという予想が出てます。
ITが発達しても製造業に関してはしばらくは需要はありそうです。
工場に関する疑問

勤務体系はどうか
一般的には交代勤務のところが多く、夜勤がある工場もあります。
私が勤務していた工場では、夜勤はありませんでしたが交代勤務でしたので、朝が早いか夜が遅いかどちらかでした。
部署によっては日勤のみというところもありました。
男女比は?
男性でも女性でも気になるところだと思いますが、私が所属していた工場では全体では7:3くらいで男:女です。(パート社員は除く)
年齢層が上がると8:2くらいで若年層では6:4くらいで若いほど女性の割合が多い印象です。
最近は若い女性が増えました。

新卒の女性が増えた印象です。以前の工場のイメージとはだいぶ変わりました
女性でもパート以外で働けるか?
以前ほど力仕事を必要としない部署が増えているので、女性社員も増えている印象です。
派遣・契約社員の女性が増えているのでパート以外でも問題なく働けます。会社によってはその後正社員に昇格もあります。
以前とイメージが違うのはパソコンをかなり使うという事です。
なので力仕事よりもPCスキルがより必要とされます。
ただし女性であっても最低限の体力はもちろん必要です。
工場勤務のメリット・デメリットは?
メリット
- 基本的にはマニュアルがあるのでそれに沿って作業ができる。
- 帽子とマスク着用の場合は朝必要以上に見た目を気にする必要はない。
- 周りに何もないので寄り道したり無駄なお金を使わない。
- 勤務時間を厳密に管理しているところが多く残業手当はしっかり出る。
- 連休が多く有給消化率も高い
デメリット
- 作業手順を覚えるまでが大変。(覚えてさえしまえば楽かも?)
- ミスをした場合、最悪ラインが止まりみんなに迷惑がかかる。(ライン作業の場合)
- 場所によっては昔ながらの気難しい職人気質の人がいる。
- 毎日同じようなことを繰り返すので面白味がないと感じる人もいる。
- 交代勤務があるところが多いので向かない人には厳しいかも。
未経験で工場の仕事に応募するには?
工場の仕事は業界特化サイトで探すか、求人件数の多い転職サイトで探すことでより希望に合った求人を見つけることができます。
業界特化型サイトで探す①(コウジョウ転職)
業界特化型サイトで探す②(工場求人ナビ)
工場系シゴト情報求人サイト「工場求人ナビ」
日総工産で請け負っている日本全国の工場系のお仕事をご紹介している人材サービス企業です 。勤務地・収入など、 希望に合った工場系のお仕事をご紹介し、安心して働ける環境づくりをしています。
- 未経験OK、派遣・メーカー直接雇用・正社員など、さまざまな条件の求人があります。
- 「友だちと働く」「資格・免許が取れる」「残業少なめ」など、働くスタイルに応じた「こだわり検索」も用意。
- おすすめのお仕事情報を採用担当が直接紹介することも可能。
求人件数の多い転職サイトで探す(リクナビNEXT)
工場の仕事が務まるか?不安な方へ

工場は生産性を重視するので、頻繁にミスをしたり要領が悪いと生産が遅れて迷惑をかけてしまいます。
特に未経験の方は「自分は大丈夫か?」という不安はあると思います。
機械操作・ライン作業など、実際にやってみないと分からないですよね。
「目的」と「手段」という視点を持つ
そこでおすすめなのは、「目的」「手段」この二つの視点で作業をしてほしいという事です。
- 何のためにこの作業をするのか?(目的)
- なぜこの方法なのか?(手段)
重要なのはこの二つの視点で考えながら作業をするという事です。
言われるままに何も考えずに作業をするのはNGです。考えることで人は成長します。
「なぜ?」「どうして?」という視点で考えることで仕組みや全体像が把握できます。
全ての作業には意味があり、作業手順が確立されてます。それを「なぜ?」という視点で考えることで自分のしている一つ一つの作業の意図が理解でき、イレギュラーな状況にも対応できるようになります。
これは「点と点」が「線」になるイメージです。
「工場は考えるよりマニュアル通りにやるのでは?」と思いがちですが、そこまで単純な話ではありません。
細かなことを含めれば状況判断をすることが多数あります。常に考えながら作業をすることで状況判断が正確にできるようになっていくということです。
▼詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
それでも工場が合わないと思ったら?
「入社したばかりなのにもうついていけない、辞めたい」
仮にこう思っても決して恥ずかしいことではありません。なぜなら工場は「合う・合わない」が比較的はっきりしているからです。
合う・合わないの判断基準に照らし合わせて考えてみればいいと思います。同時に合わない時はどうするかも考える必要があります。
▼詳細は以下に記事に「合う合わないの判断基準」と「合わない時はどうするか?」の解説をしてありますので参照してください。
まとめ

工場勤務に興味がある方はメリット・デメリットを考慮し挑戦してみるのもありだと思います。
私自身も転職サイトを利用し、未経験で入社しているので40代でも可能性はあります。
- 未経験の場合、正社員が難しい場合は派遣・契約社員からがおすすめ。
- 勤務体系は交代制が多く夜勤があるところも。
- 40代は転職サイトをうまく利用する。工場なら紹介した2サイトがおすすめ。
- 工場の仕事は「目的」「手段」の視点で考える。
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