
上司から頻繁に叱責を受ける。もう会社に行きたくない…

体を触られたりします。嫌だけど誰にも言えなくて…
このような悩みを抱えていませんか?
本記事ではこのような悩みに対する対策を解説します。
- ハラスメントの実態
- 解決に向けた2つの対策
- 最優先に考えるべきこと

この記事はキャリアカウンセラー有資格者の私が書いてます。自身の4度の転職経験も踏まえ30代後半から40代を中心に転職支援をしており、40代の方でも正社員として採用されている実績があります
パワハラやセクハラなどの被害に遭われた方は本当に辛い思いをしていると思います。
私の周りでも実際に被害に遭われた方が何人かいます。
ただ、ある程度の年代ともなるとそのような相談を誰にもしないという人がほとんどではないでしょうか?
ハラスメントの怖いところは、自分が被害者であるという認識が薄い人が多いということです。
認識していないのだから対策なんて考えませんよね。仮に認識があっても解決に向けて行動するハードルが非常に高いということです。
ハラスメントを訴えるというのは本当に勇気のいることです。
加害者も自身の行為がハラスメントである認識がないことが多いです。
いつかは変わってくれるという期待はしてはいけません。自覚がありませんから。
この問題に関する現実的な対処法を記事にしたので少しでも力になれれば幸いです。
ハラスメントの実態

パワハラの実態調査
厚生労働省が公表した「令和2年度 職場のハラスメントに関する実態調査」では、20代以上の男女8,000人を調査したところ次のようなことがわかりました。
ここではパワハラについての調査を一部を抜粋します。
- 過去3年間にパワハラを受けた経験がある 31.4% 「経験がある」
- パワハラを受けてどうしたか? 1位 35.9%「何もしなかった」
- 何もしなかった理由は? 1位 67.7% 「解決できないと思ったから」
ここからわかることは被害者のうち1/3以上の人が誰にも相談すらしてないという事。
理由は7割弱が解決できるとは思ってないということ。
相談することは勇気がいることです。
程度にもよりますが多くの人がひたすら我慢したという事になります。
- 会社がパワハラを知って何をしたか? 1位 47.1%「何もしなかった」
- 会社はパワハラを認めたか?1位 59.3%「あるともないとも判断せず曖昧のまま」
パワハラを知った企業の半数近くが何もしないという事。
6割弱がそもそもパワハラ自体をはっきりと認めてないという事です。
被害者の3割以上が「どうせ解決しないから相談しない」という回答でしたが、実際のところ半数の企業が「何もせず曖昧にする」という結果です。

残念ながら半数の会社は会社自体が解決するノウハウを持っていない、もしくは解決する気も無いということかもしれません
解決に向けた2つの対策
会社の相談窓口や、信頼できる上司・同僚などになどに相談し解決できればベストですが、前述した通り半数の会社は解決には消極的です。
それに加え、会社に訴えるのは非常に勇気のいる行為です。
ハラスメントの怖いところは「それがあたりまえ」「自分も悪い」「耐えなければいけない」と思い込んでしまい抵抗力を無くしてしまう事です。
外部の刷り込みにより自分では気付かないうちにそう思い込まされてしまう事があります。
まずは自身へのハラスメントを自覚することが重要です。
①外部機関に相談する
有効的な対策は利害関係のない外部機関に相談するということです。
相談するハードルはずっと下がります。
- あなたの気持ちに寄り添ってくれる
- 専門家が適切なアドバイスをくれる
- 匿名で相談できる
気持ちに寄り添ってくれるというのはとても大事なことです。
解決法ばかりを提案されても意外と役に立たなかったりします。
なぜならまずはハラスメントを自覚し、最後は自身が勇気を持って行動しなければいけないからです。
▼お悩みの方はこちらをご覧ください。
こちらは電話とメールに対応しています。
また、より専門的な機関も紹介してあるのでそちらも参考にしてください。
家族や友人に相談するときは注意
家族や友人に相談するときは、気を付けなくてはいけない点もあります。
- あなたの気持ちに寄り添ってくれるとは限らない
- 専門家ではないので適切なアドバイスは難しい
- 感情的になり徹底抗戦を強要してくるかも
本人の気持ちとは裏腹に、周囲の人の方が熱くなってしまう事もあります。
周囲の人ができることは被害者の気持ちを理解し、必要に応じて手助けをすることくらいです。
②退職・転職を視野に入れる
もし今の会社に未練がない、辞めてもいいというのであれば、「会社を辞める」というのも選択肢の一つだと言えます。
これは所属する企業や雇用形態、ハラスメントの程度や個人の事情にもよるので一概には言えませんし辞めずに解決するのがもちろんベストです。
ただ、それができないから多くの人は悩んでいるのだと思います。
「会社を辞める」という選択肢を入れることで選択の幅が増えるという事です。
一番避けなければいけないのは、我慢をし続けて心を壊してしまう事です。
長時間そのような状況にさらされると、心が病んでしまいます。
まずは自分が今どの程度のダメージを受けてるか冷静に考えてください。
一度壊れた心はそう簡単には元に戻りません。

私の周りでも被害者がでてます。程度にもよりますが何もしないというのは得策ではありません
辞めたらどうするか
経済的に余裕があれば少し休むというのもありだと思います。
余裕がなければすぐに転職の準備をする必要があります。
ただ、そのような時に一人で転職先を選び準備をするというのはかなりしんどいと思います。
そのような時は転職エージェントを利用し、最短で転職を成功させるのが最適解だと思います。
最短で転職する方法
会社をすぐにでも辞めたいが収入がなくなるのは辛い。
という方は転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職する一番の近道になり得るといえます。
転職を希望する人と人材を探している企業をマッチングさせるサービスです。プロのアドバイザーが転職を無料で手厚くサポートしてくれます。求人の紹介から企業へのエントリー、選考結果のお知らせ、面接日程の調整などを行い、必要に応じてキャリアカウンセリングを実施することもあります。

外部機関に相談する、もしくは退職・転職するというのが最も効果的な対応です
▼40代でも使える転職エージェントをまとめて解説してますので参照してください。
>> 40代でも使える転職支援サイト・転職エージェントをまとめて解説
最優先で考えること

まずはハラスメントを自覚し自分を守ってください。
最悪の事態は心身を壊してしまう事です。
体は治っても心は治らない
自分の心と体を最優先に守ってください。
黙っていても誰も助けてくれません。
体は時間をかければある程度治すことはできますが、心はそうはいきません。
私が以前所属していた会社でも過度なストレスから心を病んでしまい、休職した方が何名かいました。
その方たちは幸いにも3~6ヶ月後には職場に復帰できましたが、その後も病院に通い続け毎日大量の薬を飲むことしばらく続けていました。
復職=完治ではないんです。
その後もたいへんです。
会社は辞めてもまた探せばいいんです。
辛い思いするために生きている訳じゃありませんから。
周囲の理解はあまり得られない
ハラスメントにおいては誰も助けてはくれないということもあります。
その様な場面を目撃しても、周りはあまりかかわりたくないと思うのが正直なところだと思います。
休職を経て復職した人も一部の人からは心無い言葉や皮肉めいたことを言われることもあったようです。
そのせいで他の人も本当は疎ましく思っているのではないか、と疑心暗鬼になり復職後も気が休まらないようです。
まとめ

会社に解決することができないのなら自分の身は自分で守るほかありません。
利用できるものは最大限活用してください。
- ハラスメントを訴えても半数の会社は何もしない
- ハラスメントは外部機関に相談する
- 退職・転職も視野に入れる
- 自分の身は自分で守る
コメント