
面接で急な質問にうまく答えられません。話し下手でもなんとかなりますか?
このような疑問をに答えていきます。
面接が苦手、うまく話せないので面接官の反応が良くない、もしくはやたらと突っ込んだ質問がきてうまく返せないといった経験はありませんか?
もしくは「自分は話すのが苦手」「アドリブが下手」というように原因は話が下手だからというように思っていませんか?
転職サイトdoda(デューダ)の記事では採用担当者へのアンケートの結果、面接で重視するところは1位の「第一印象」に次いで「受け答え」はほとんどの職種で上位に入っていますので軽視はできません。
私はこの「受け答えに自信がない」といった悩みを持つ方に、面接でどんなふうに話しをしたかを聞くのですが、ある共通点が見えてきます。
それは話の内容に十分な根拠がない、主張に対する根拠が薄いといったことが考えられます。
質疑応答で重要なのは自身の考えを「言語化」することです。その言語化するにあたり必要なのは「根拠を示す」ということです。
- 面接でする話の根拠の重要性
- ライバルと差が付く根拠の示し方
- 根拠が示せないときはどうするか?

この記事はキャリアカウンセラー有資格者の私が書いてます。自身の4度の転職経験も踏まえ30代後半から40代を中心に転職支援をしており、40代の方でも正社員として採用されている実績があります
本記事では主張に対する根拠の重要性と、根拠を示した例文を書きました。
根拠のない話は残念ながら、聞いている方は信憑性に乏しく判断ができなくなります。
なので面接官は仕方なく追加であれこれと聞かざるを得ないという事です。
大事なのはうまく話すことではなく論理的に話せているか否か、つまり主張に対してそうだと言える根拠を話せているかどうかです。
話に根拠がないと軸もない。なので少し違う角度から質問されるとたちどころに発言がぶれてしまい何を答えていいかわからなくなるのです。
本記事を読むことで、苦手だった面接で手ごたえを感じるようになります。
面接でする話の根拠の重要性

私にはリーダーシップがあります

どのような場面でリーダーシップを発揮してきましたか?

えっと・・・・・
ふわっとしたアピールだとたちどころに追加の質問が来ます。
耳障りのいい言葉を並べても、根拠があいまいでは逆効果になりかねません。
根拠とは何か
主張したいことに対してそう思う理由や、自分の経験上から言える具体的なエピソードなどです。
「○○の能力がある」というならばどのような努力により、どう変わったかなど。
「○○の経験を活かしたい」というなら、経験から何を習得しどのような結果を出したかなど。
そうなるに至った具体的なプロセスや客観的な評価など、第三者が初めて聞いてもわかりやすく話すことが重要です。
なぜ根拠が必要か
初対面の相手に自分の価値を知ってもらうのは意外と大変なことです。
特にビジネスにおいてはなおさらです。
スキルのレベルや実績など具体的にデータとして示せれば説得力がありますが、そのような目に見えるデータを示せないことがほとんどではないでしょうか。
例えばリーダーシップやコミュニケーション力などは形として示すのは難しいと思います。
ましてや役職経験者などでない限りは更に難しいと言えるでしょう。
そうなると、いわば状況証拠だけで相手を説得しなければなりません。
なのでその当事者の経験からしかわからないような具体性が必然的に求められるわけです。
より具体的に話し、その時のエピソードなどを添えれば聞いている方はイメージがしやすいのです。
逆に曖昧な部分があると面接官はより細かい質問をせざるを得ないという訳です。
ライバルと差が付く根拠の示し方

客観的なデータがなければ状況証拠を示すと前述しましたが、逆に言えば状況証拠さえそろえれば相手をうまく説得できる可能性があるという事です。
具体的な根拠の示し方
状況証拠は後付け可能なので「今改めて考えてみればこうだった」というのもありです。
これは嘘をついていいという事ではありません。
当時は何となくやっていたが、改めて言語化するとこうとも言えるという事です。
これは本人の解釈次第なので嘘も本当もありません、自分次第です。
大事なのは第三者が納得できるかどうかです。
先の例で言えば主張が「私にはリーダーシップがある」ならばそこで以下のことを組み入れます。
- どのような経験をし
- どのように立ち振る舞い
- どのような結果になったか
私にはリーダーシップの能力があります。
生産現場で3年間ライン責任者として従事し、生産性を○%アップさせました。以前の現場はトップダウン方式でしたが生産性が頭打ちになり苦戦を強いられました。原因は現場と幹部とのギャップや個々のモチベーションの格差だと思いました。そこで私は徐々にボトムアップ式に変更し現場の意見を重視した方針へと変えました。その結果、効率的な改善案を○件立案することができ、生産性や個々のモチベーションを向上させることができました。
このような結果からリーダーとしての責任を果たすことができたと自負しております。
これは主張を言い換えることもできます。
- 「私は状況に応じた改善を実施できる」
- 「私は個々のモチベーションを向上することができる」
といってもいいわけで企業の求める状況に応じて主張を変えればいいわけです。
このように自分の経験のいわばストーリーを作り肉付けしていけば、どのような質問にも答えやすくなるという訳です。
根拠が示せないときはどうするか?

うまくいかなかったことほどいい材料になる
どうしても成功したことばかりに目が行きがちですが、うまくいかなかったことほどいい材料があります。
もう一度過去を振り返ってうまくいかなかった状況などを思い出してください。
失敗したことを例に出し、そこから学んだことをアピールすることもできます。
- どんな失敗をし
- どう対処し
- どんな結果になったか
先ほどの生産現場での例にすると
私は失敗から様々なことを学ぶことができます。
過去生産現場で慣れない作業をした際に私のミスにより生産が中止しました。原因は私自身が未熟だったことと、引継ぎが不十分だったことです。ただもう一つ気付いたのはマニュアルに不備があったことです。熟練者はマニュアルを見ないので不備に気付きませんでした。そこで現場のマニュアルを初心者が見てもわかるように改訂し、必要な引継ぎ内容も全て組み込みました。初心者の私だからできることだと思いました。それ以降はミスにより生産中止に至ることはなくなりました。
これも主張を言い換えることができます
- 私は逆境でこそ力を発揮する
- 転んでもただでは起きない
それでも根拠が薄い場合は
何をどう考えても根拠が示せないのであればその話はする必要がありません。
その場合は根拠を示せない程度の内容だったというだけなので、あきらめて別の話をしてください。
自分のアピールポイントをいくつか用意し、それに対する各根拠を整理して面接に挑んでください。
成功、失敗両面から考えてください。
前述しましたが根拠は後付けでも大丈夫です。
まとめ

話の根拠とは自身の経験の上に成り立つ話なので、他の人と明らかに差が付く非常に重要な部分です。
ここを攻略することが合否を分けるカギになります。
- 話の根拠とはそうだと言える理由や経験に基づく具体的なエピソード
- 客観的な数字や経験者しか言えない内容を盛り込む
- 根拠がないと思ったら成功、失敗両面から過去の経験を見直す
- 根拠が示せなければその話はしない
日常生活から「話の根拠」を意識してみてください。
いい加減な話しには根拠がありませんし、そのような話に振り回されることもなくなります。
何にしても根拠のない話はNGです。
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